詐欺事件の基礎知識と弁護活動

千葉で刑事事件に強い弁護士をお探しの方、無料相談をご希望の方へ。このページでは、「詐欺事件の基礎知識」「振り込め詐欺の弁護」「投資詐欺の弁護」「詐欺事件を有利に進めるポイント」など、詐欺事件のよくある相談を読むことができます。

詐欺罪とは？詐欺事件の基礎知識

詐欺って何ですか？嘘をついてだましたら全部詐欺ですか？

詐欺とは，人からお金をだまし取る犯罪です。ですから，お金をだまし取るつもりがなく嘘をついてだましても詐欺にはなりません。詐欺はさまざまな類型があり，振り込め詐欺，投資詐欺，架空請求詐欺などが有名です。

詐欺罪とは

詐欺罪とは，欺罔行為により他人を錯誤に陥れて財物や財産上の利益の交付を受ける犯罪です。簡単に言うと，他人からお金をだまし取る犯罪です。巧妙な詐欺手口が年々増えています。

詐欺罪の構成要件

詐欺罪は４つの要素から成り立っています。①まずお金目当てに他人をだまそうとする行為（欺罔行為）、②その他人が騙されてしまうこと（錯誤）③その他人がだまされたことによって財産を処分してしまう行為（処分行為）、④犯人の手元に現金が行く（財物の交付）という要素です。

詐欺罪が成立するにはこれらの要素が必要です。

詐欺事件の刑期

詐欺罪の刑は，刑期10年以下の懲役です。罰金刑はないので、詐欺事件の裁判で有罪になる場合には懲役刑が言い渡されることになってしまいます。

刑期は、軽い詐欺事件であれば短く、重大な詐欺事件であれば長くなる傾向があります。

詐欺罪の時効

詐欺罪の時効は詐欺事件のときから7年で成立します。時効が成立すると、それ以降、詐欺事件で裁判を受けることはなくなります。

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詐欺事件で逮捕されたら？

詐欺事件で逮捕されたらどうなってしまいますか？

逮捕された場合には，３日間身柄を拘束されます。その後，勾留されると更に最大20日間身柄を拘束されます。最終的には，検察官が起訴をすべきと判断すれば裁判が始まることになります。

詐欺で逮捕された場合の流れ

逮捕された場合には，最大３日間身柄を拘束されます。その後，検察官と裁判官にさらに身柄拘束の必要があると判断された場合には勾留され10日間身柄を拘束されます。そして，更に身柄拘束の必要があると判断された場合には，更に10日間身柄を拘束されます。詐欺事件でたくさん余罪があると，余罪についても逮捕・勾留され身柄拘束が長引くおそれがあります。

最終的に，検察官が裁判にすべきと判断すると起訴されます。これに対し、不起訴となればそこで事件は終わり，釈放され前科も付きません。

詐欺で逮捕されたら懲役になる？

詐欺罪は懲役刑しか規定されていないため、裁判で有罪になると懲役になります。詐欺事件のうち、初犯で軽微な事件の場合には執行猶予がつく可能性があります。２回目以降や、重大な事件の場合は実刑になることが多いです。

詐欺での逮捕事例（ヤフオク　ロト6　チケット　パチンコ）

ヤフオク詐欺では，商品を送る気が無いのに「売ります」と偽って現金を振り込ませて逮捕されるケースがよくあります。

ロト６詐欺では，相手に当選番号が発表される前であることを装い，当選番号をあたかも的中させたものと誤信させて情報料をだまし取って逮捕されるケースがよくあります。

チケット詐欺は，正規のチケットではないのにあたかも正規のチケットに見せかけてお金をだまし取ったり，ネットでチケットを売るとだまして口座に現金を振り込ませたりした場合に逮捕されています。

パチンコ詐欺は，当たりの確率が不明であるにもかかわらず，絶対に当たる攻略法を教えてその代わりに情報料をだまし取る場合に逮捕されています。

詐欺事件は自首すべき？

自首のメリットとデメリットを理解したうえでご自身の判断ですべきだと思います。

メリットは自分の気持ちが軽くなること，デメリットは警察に事件が見つかってしまうこと，組織的な犯行や詐欺の態様が巧妙な場合には逮捕される可能性が大きいことです。

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振り込め詐欺事件の弁護活動

振り込め詐欺とは何ですか？弁護士はどのような活動ができますか？

振り込め詐欺とは，銀行口座等に現金を振り込ませてお金をだまし取る手法です。オレオレ詐欺が有名ですが，それだけではなく架空請求詐欺や還付金詐欺など様々な種類の振り込み詐欺があります。

弁護士は，早期釈放，示談，減刑のために活動をします。

振り込め詐欺とは？

振り込め詐欺とは，銀行口座等にお金を振り込ませてだまし取る手法の詐欺をいいます。振り込め詐欺には，オレオレ詐欺，架空請求詐欺，還付金詐欺などの種類があります。

振り込め詐欺で逮捕されたら？

振込め詐欺で逮捕された場合には最長３日間，それに引き続き最長２０日間の身柄拘束の可能性があります。振り込め詐欺はたくさんの被害者がいるので，それぞれに被害者に対する詐欺が成立してしまい，すべての詐欺で逮捕勾留されることもあります。その場合，長期にわたり身柄を拘束されてしまいます。

身柄拘束中には、弁護士以外に面会できない接見禁止が付き，知人や家族との面会ができないことが多いです。

振り込め詐欺は懲役（実刑）になる？

詐欺罪の場合，罰金刑の定めがないので裁判で有罪になると懲役刑になります。振り込め詐欺事件では初犯でも実刑となるケースが多いです。

しかし，振り込め詐欺の受け子で詐欺組織とあまり関わりがない場合であれば実刑ではなく執行猶予を狙うことができます。

なお，ＡＴＭから現金を引き出す行為は窃盗罪となるので振り込め詐欺の出し子は窃盗罪に問われます。

振り込め詐欺の元締め、受け子、出し子の責任は？

振り込め詐欺の元締めは長期の実刑になることが多いです。受け子と出し子は実刑となることが多いですが，組織との関わりが小さく、被害者と示談をして許してもらえれば執行猶予が狙えます。

振り込め詐欺事件で警察から電話があったら？

警察から電話があり呼び出しを受けた場合、呼び出しは任意で行われるものなので警察に出頭する義務はありません。

しかし，振り込め詐欺事件では逮捕される可能性が高いので，どちらの選択をするにせよ逮捕される可能性が高いです。

振り込め詐欺事件で執行猶予になるには？

振込め詐欺事件の裁判で有罪になると実刑になるケースが多いです。しかし、初犯で事案が軽微な振り込め詐欺事件の場合、弁護士をつけて被害者と示談をすることで、執行猶予を目指すことができます。

振り込め詐欺事件を弁護士に相談するメリット

振り込め詐欺事件で逮捕されると，最長23日間という長期間身柄拘束されます。更に、余罪があると長期間の身体拘束が繰り返されます。振り込め詐欺事件で起訴されると、実刑になることが多いです。

振込め詐欺事件で弁護士にできることは、まず、今後の手続の見通しを立てることです。次に、長期間の身体拘束を可能な限り短くするように働きかけることができます。更に、起訴されないように捜査対応をすることができます。最後に、被害者と示談をすることで執行猶予を目指すことができます。弁護士に相談することで、これらについてのアドバイスを受けられるというメリットがあるでしょう。

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投資詐欺事件の弁護活動

投資詐欺とは何ですか？投資詐欺をしてしまった場合，弁護士さんはどんな活動をしてくれますか？

投資詐欺とは投資に関する詐欺をいい，様々な手口があります。例えば，無名の会社の株式をこれから値上がりすると騙して，市場価格の何倍もの価格で購入させてお金をだまし取る手法の詐欺などです。

弁護士は，早期の身柄解放，被害者との示談，刑を軽くするなどのために活動をします。

投資詐欺とは？

投資詐欺とは，投資に関する上手い話を持ち掛けてお金をだまし取る詐欺です。例えば，無名の会社の株式を市場価格の何倍もの価格で株式を購入させてお金をだまし取る手法，実在しない会社の社債について「利回りがいい」などと説明して購入の仲介手続きをしてその手数料を受け取る手法などがあります。

投資詐欺の種類（マンション　金　fx　風力発電）

投資詐欺には，いくつかの手口があります。例えば、過剰な収入予測に基づき高額の家賃収入を得ることができると欺いてマンションを購入させるマンション投資詐欺、資金運用という実態は一切ないのにFXで運用すると称してお金をだまし取るFX詐欺、買い取るつもりがないのに「高値で電力を買い取る」と欺き，風力発電の土地所有権を購入させる風力発電詐欺などの手口があります。

投資詐欺で逮捕されたら？

投資詐欺で逮捕された場合には最長３日間，その後勾留により最長２０日間の身柄拘束の可能性があります。被害者が複数いる場合、この逮捕・勾留が繰り返されることもあります。投資詐欺を組織的に行っていた場合、他者との面会を禁止する接見禁止がつくこともあります。ただし、 弁護士だけは面会することができます。

投資詐欺で警察に呼び出されたら？

警察に呼び出され、呼び出しに応じて出頭すると取調べを受けることになるでしょう。

この警察からの呼び出しは任意で行われるものなので警察に出頭する義務はありません。しかし，振り込め詐欺事件と同様，投資詐欺事件も、警察に呼び出された時点である程度の証拠が集められている場合が多いですから、逮捕される可能性が高いです。

投資詐欺事件を弁護士に相談するメリット

弁護士が投資詐欺事件の今後の見通しを説明するので今後の流れの予測がつきます。

弁護士は、本人に代わり被害者に謝罪の気持ちを伝えて示談をしたり，身柄の拘束を解いてもらうよう警察や検察に働きかけをしたり，不起訴が狙える事件では不起訴になるように説得したり，執行猶予が狙える事件では 執行猶予にすべきことを説得したりすることができます。仮に裁判になっても，刑が軽くなるよう説得することもできます。

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詐欺事件を有利に進めるポイント

詐欺事件を有利に進めるにはどうしたらよいですか？

示談を締結すれば刑事手続きが有利に進みます。また，もし自分の犯罪を認めるのであれば素直に反省していることを十分に示すべきでしょう。

【詐欺事件で実刑を避けるには？】＝【詐欺事件で執行猶予を得るには？】

単純で軽微な詐欺事件は、裁判で有罪になっても、執行猶予が付き実刑を避けられることが多いです。振り込め詐欺や投資詐欺などの組織的で計画的な詐欺事件は、裁判で有罪になると実刑になることが多いです。しかし，組織的な犯罪であっても，その組織との関係が薄く，初犯で自分の役割が小さい事件であれば，被害者と示談をしたうえで執行猶予を狙うことが可能です。

詐欺事件を罰金で済ますには？

詐欺罪には罰金刑がないので、詐欺事件を罰金刑で済ますことはできません。振り込め詐欺の出し子の場合は窃盗罪が成立するため罰金刑も規定されていますが，罰金で済ませるのはなかなか難しいでしょう。

詐欺罪の初犯はどうなる？

単純で軽微な詐欺事件ですと、早期に示談を成立させることで裁判にならず不起訴になることがありますし、裁判で有罪になっても執行猶予が十分狙えます。

しかし，振り込め詐欺や投資詐欺事件ですと、裁判で有罪になると初犯でも実刑になることが多いです。組織との関係が薄く、自分の役割が小さい事件であれば、被害者と示談したうえで執行猶予を狙うことは可能です。

詐欺事件で不起訴になるには？

検察官は，証拠が集まり有罪認定をするのに十分だと考えると詐欺事件を起訴してしまいます。

捜査への対応を行って検察官を証拠が集まっていないと説得することができた場合や、被害者と示談をして被害者に許してもらえた場合には、検察官が詐欺事件を起訴せず不起訴になる場合があります。但し、組織的詐欺事件の場合は、示談をしていても不起訴にするのは困難ですし，被害者がたくさんいる詐欺事件では示談をするのにも困難が伴います。

詐欺事件での示談の位置づけ

個人で起こしてしまった低額の詐欺事件の場合は，被害者と示談をすることで、裁判にならず不起訴になることがあります。裁判になり有罪となってしまった場合でも、事件の悪質性の程度，年齢，家庭環境，反省の程度などを考慮して執行猶予を狙うことができます。

組織的詐欺事件の場合は，裁判で有罪になると実刑になることが多いです。しかし、初犯で事件への関与が軽微な場合は、被害者と示談をすることで執行猶予を狙うこともできます。

詐欺事件を弁護士に依頼するメリット

弁護士が今後の見通しがどうなるのかを説明するので今後の流れの予測がつきます。

本人に代わり被害者に謝罪の気持ちを伝えて示談をしたり，身柄の拘束を解いてもらうよう警察や検察に働きかけたりすることもできます，また，不起訴が狙える事件では不起訴になるように説得したり，執行猶予が狙える事件では 執行猶予にすべきことを説得することができます。仮に裁判になっても，刑が軽くなるよう説得することもできます。

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